高解像度オホーツク海モデル
高解像度海洋大循環モデルを用いてオホーツク海のシミュレーションを行っています。オホーツク海では、サハリンに沿って東樺太海流が流れており、また宗谷海峡からは宗谷暖流が流入しています。さらに、千島列島を通して親潮とオホーツク海の海水が交換しています。このモデルでは、そのような現象を再現しています。
北東から流れてくる低塩分の水（青い部分）は親潮を表わしています。
北海道沖には通常親潮が流れていますが、黒潮から分離し北上してくる高温高塩分の渦（赤い部分）もしばしば観測されます。このシミュレーションでもそのような現象が再現されています。
３ 北海道道東沖の塩分と流れ
赤い部分は高塩分の宗谷暖流を表しており、夏に勢力が強いことが再現されています。
青い部分は低塩分の東樺太海流を表わします。塩分が低いのは、アムール川からの流出水の影響によるものです。東樺太海流は冬に勢力が強い海流です。
このように、北海道オホーツク沿岸には、季節によって起源を持つ海水が流れ込んできます。
２ 北海道オホーツク沿岸の塩分の季節変化
