2006年2月 カムチャッカ厳冬の旅5

2月20-21日:オホーツク海沿岸の街へ


2/20(日)
朝、10時に気象水文局へ。
所長も交えて、ここで今回のスケジュールの確認。
ややこしいお金の話は戻ってきてからになった。

今回向かうオクチャブリスキーは軍の許可が必要なんだけど、
ビザをとったのが遅かったので、ウラジミールさんのいろんなつてを使って、
今日の午後許可が出ることになった。
所長に、ウラジミールさんの努力のおかげでいろいろ進んでいます。
と感謝の意を述べる。

このときは何気なく感謝を述べただけだったんだけど、
彼の上司に、そういうことを伝えるのは大事なことだと改めて気づく。

昼ご飯を水文局の食堂でいただく。
映画に出てくるいかにもロシアっていう感じの食堂だ。
古くてビニル張りの椅子とテーブル。
カーシャとパンケーキをいただく。
で午後から活動開始。

軍へ行って許可をもらって、食料を買って、荷物をもってスタート。 今回はナターシャとウラジミールと運転手のニコライビッチと4人旅だ。 途中、ソコチという町でピロシキを食べて、さらに進む。 峠を越えてオホーツク側に行くと、雪が降っていた。 5時間のドライブでウスチボルシャレツクという町へ。 ここで、ホテルを予約。 で、目的のオクチャブリスキーまでさらに約1時間車を飛ばす。 一山越えるとオホーツク海が見えた。 海は真っ白で凍っているようだった。 目的の装置からデータを吸い出して、 お世話になっている人と会って話をして写真を撮って戻る。 寒い寒い。 今晩はこのデータを見直して何が問題なのか発見せねばならない。 ウスチボルシャレツクへ戻る。 ここのホテルでは自炊をする。 買ってきたインスタントマッシュポテトとか ラーメンとかパンとかでおなかを膨らます。 でウォッカ。 データの整理をして寝る。 二人の男性はどちらも強烈ないびきだった。

ソコチのピロシキ売りのおばさんたち


2/21(火)

朝から雪が降っていた。
天気が悪くなるらしい。
朝ご飯も早々に出発。
再びオクチャブリスキーへ。

一山越えて海岸に出ると猛烈なブリザードだった。
猛烈な風にまきあげられた「雪しぶき」で
時々前が見えなくなるなか果敢にジープは進んでいく。
大丈夫なのか...

オホーツク海が昨日と違って黒々としていた。
集まっていた流氷は流れ出して、
海が見えていた。

小屋に到着。昨日吸い出したデータと機械を見比べて、 問題点を考えて、現地の人とお話をして、 お土産を渡して、 サンプルをもらって、 と一通りの仕事をしてさっさと退散する。 機械は、問題があるのだが、 このまま続けていくことにする。 うまくいっている時は変えないというのはサッカーと同じだ。 帰りも猛烈な吹雪の中を戻る。 ふた山ほど越えると、風はすっかりおさまって、 山の枝にきれいに雪が乗っていた。

4時頃にペドロパブロフスクカムチャツキーへ。 日本のあちこちに電話連絡。 ボスに「もう戻ってきたの?」なんて言われる。 帰ったらしばく、と決める。 おなかがすいたので近所のスーパーへ。 ピロシキとイカサラダとシロクマビールを買って帰る。 イカサラダはニンニクが効いていておいしい。 シロクマビールは飲んでみたら、蜂蜜の味が。 いまいちだわ。 ちょうどいいサイズだから選んんだんだけどなあ。 一眠りしたら、ムラさんが帰ってきた。 シロクマビールを見て、 「こんなんは、女子供の飲み物だ」と。 分かっていたら、買わなかったのに。 パン、イクラ、ペリメリとウォッカで晩酌。 翌日、あまりの悪天で オクチャブリスキーからの道路が閉鎖された、と聞いた。

買ってはいけない、シロクマビール
一日目(ウラジオストクへ)へ

二日目その1へ(ウラジオの朝)へ

二日目その2へ(カムチャツカ到着)へ

三、四日目へ(温泉三昧)へ

五、六日目(オホーツク沿岸の街)へ

七、八日目へ(ロシアの男の休日)へ


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