2/20(日)
朝、10時に気象水文局へ。
所長も交えて、ここで今回のスケジュールの確認。
ややこしいお金の話は戻ってきてからになった。
今回向かうオクチャブリスキーは軍の許可が必要なんだけど、
ビザをとったのが遅かったので、ウラジミールさんのいろんなつてを使って、
今日の午後許可が出ることになった。
所長に、ウラジミールさんの努力のおかげでいろいろ進んでいます。
と感謝の意を述べる。
このときは何気なく感謝を述べただけだったんだけど、
彼の上司に、そういうことを伝えるのは大事なことだと改めて気づく。
昼ご飯を水文局の食堂でいただく。
映画に出てくるいかにもロシアっていう感じの食堂だ。
古くてビニル張りの椅子とテーブル。
カーシャとパンケーキをいただく。
で午後から活動開始。
軍へ行って許可をもらって、食料を買って、荷物をもってスタート。
今回はナターシャとウラジミールと運転手のニコライビッチと4人旅だ。
途中、ソコチという町でピロシキを食べて、さらに進む。
峠を越えてオホーツク側に行くと、雪が降っていた。
5時間のドライブでウスチボルシャレツクという町へ。
ここで、ホテルを予約。
で、目的のオクチャブリスキーまでさらに約1時間車を飛ばす。
一山越えるとオホーツク海が見えた。
海は真っ白で凍っているようだった。
目的の装置からデータを吸い出して、
お世話になっている人と会って話をして写真を撮って戻る。
寒い寒い。
今晩はこのデータを見直して何が問題なのか発見せねばならない。
ウスチボルシャレツクへ戻る。
ここのホテルでは自炊をする。
買ってきたインスタントマッシュポテトとか
ラーメンとかパンとかでおなかを膨らます。
でウォッカ。
データの整理をして寝る。
二人の男性はどちらも強烈ないびきだった。
ソコチのピロシキ売りのおばさんたち
2/21(火)
朝から雪が降っていた。
天気が悪くなるらしい。
朝ご飯も早々に出発。
再びオクチャブリスキーへ。
一山越えて海岸に出ると猛烈なブリザードだった。
猛烈な風にまきあげられた「雪しぶき」で
時々前が見えなくなるなか果敢にジープは進んでいく。
大丈夫なのか...
オホーツク海が昨日と違って黒々としていた。
集まっていた流氷は流れ出して、
海が見えていた。
小屋に到着。昨日吸い出したデータと機械を見比べて、
問題点を考えて、現地の人とお話をして、
お土産を渡して、
サンプルをもらって、
と一通りの仕事をしてさっさと退散する。
機械は、問題があるのだが、
このまま続けていくことにする。
うまくいっている時は変えないというのはサッカーと同じだ。
帰りも猛烈な吹雪の中を戻る。
ふた山ほど越えると、風はすっかりおさまって、
山の枝にきれいに雪が乗っていた。
4時頃にペドロパブロフスクカムチャツキーへ。
日本のあちこちに電話連絡。
ボスに「もう戻ってきたの?」なんて言われる。
帰ったらしばく、と決める。
おなかがすいたので近所のスーパーへ。
ピロシキとイカサラダとシロクマビールを買って帰る。
イカサラダはニンニクが効いていておいしい。
シロクマビールは飲んでみたら、蜂蜜の味が。
いまいちだわ。
ちょうどいいサイズだから選んんだんだけどなあ。
一眠りしたら、ムラさんが帰ってきた。
シロクマビールを見て、
「こんなんは、女子供の飲み物だ」と。
分かっていたら、買わなかったのに。
パン、イクラ、ペリメリとウォッカで晩酌。
翌日、あまりの悪天で
オクチャブリスキーからの道路が閉鎖された、と聞いた。
買ってはいけない、シロクマビール
一日目(ウラジオストクへ)へ
二日目その1へ(ウラジオの朝)へ
二日目その2へ(カムチャツカ到着)へ
三、四日目へ(温泉三昧)へ
五、六日目(オホーツク沿岸の街)へ
七、八日目へ(ロシアの男の休日)へ
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