2006年2月 カムチャッカ厳冬の旅7

2月24-25日:カムチャツカ最後の日と長い帰路への序章


2/23(水)
体が重ーい。
今日は午前中、市場へお土産を買い物。
一人でのんびり買い物をしたかったんだけど、
ムラさんがついて行った方がいいと言うので、
ついてきてもらった。

バスで20分ほどで市場へ。
「何買う?サーモンといくらか?」

この年代の人は多いと思うんだけど、
ゆっくり買い物を楽しむということがないようで、
買いたいものを買って帰るのだ。
まあ、じっくり見て回るのはウラジオストックでできるからいいか。

ぷらぷら市場の魚売り場を歩く。
イクラ売り場をいくらから歩いて、とあるところで試食。
うん。塩が効き過ぎていなくてうまいね。
いつもここで買っているのかな?
ふと気づくと売り子のお姉さん、めちゃかわいい。

あ、ひょっとして、と思ったら、
この子がかわいいからここに決めたんだ、
だって。
やっぱり......
自分だけ会話を楽しんでいるんだもの。
盛り上がっているよ...
あら?
なんでか、カニ缶まで買うことになっちゃったよ。

続いて、スモークサーモンへ。
やっぱりかわいい娘のところでストップ。
で、ここでもムラさんはお姉ちゃんとホクホク顔で会話。
でで、勧められるまま、レッドとキングを買うことになった。
あんたは、どっちの味方なんだ?

あと、職場のボスからのリクエストのスパイスを買って
買い物があっという間に終了。
おうちに戻って、ムラさんは職場へ。
僕はパソコン仕事なぞしながら帰りの準備。

夕方にムラさんが帰宅。 今日は最後の夜で、腕をふるってくれるとのこと。 昼間に市場で買ってきた大きなカレイをさばき始める。 大きな卵の房が入っている。 これを僕が小麦粉にまぶして味付けしてフライパンで揚げ炒める。 ムニエルのできあがり。 うまい。 さらにカレイの身もムニエルにする。 さらに、ベランダから魚を持ってきてとのこと。 あら?魚飼っていたっけと思ってベランダに行くとバケツに魚が入っていた。 昨日から便所で水の音が聞こえていたのはこの魚の水を換える音だったんだ。 この魚は蝶鮫かな?よく分からない。 この時期の市場にはなくて、 ムラさんの友人がカムチャッカ中央部に住んでいて、 塩漬けにしてあるのを送ってくれたそうだ。 で、水につけて塩抜きしていたようだ。 これをそのまま生でいただく。 わさび醤油にもよくあう。 うまい!! 男の大胆料理だけど、とても美味しく、嬉しくいただいた。 ニッカの余市とムラさんがアニスの実をつけ込んだウォッカで これまでの九日間と同じように乾杯乾杯。 話も盛り上がり、すっかり8時にはできあがってしまい、ここで終了。

カレイの卵のムニエル。絶品


2/25(土)

朝7時起床。
ムラさんは普段は朝ご飯をそんなに食べないのに、
朝早く発つ僕のためにたくさん朝食を作ってくれた。
ガッツリ食べる。
赤十字の車が迎えに来てくれた。
下に降りると、ナターシャ、ウラジミールが待っていて、
イフゲニーが車を運転してきてくれた。
ウラジミールとムラさんと堅く握手して挨拶。
ウェットじゃない感じが心地いい。

30分ほどで空港へ。
空港はそんなに込んでいない。
荒川さんの金メダルおめでとうなどと話しながら、お別れ。
スムーズにチェックインして飛行機に乗り込む。

まさか、この後、あんなにも長い一日になろうとは......




一日目(ウラジオストクへ)へ

二日目その1へ(ウラジオの朝)へ

二日目その2へ(カムチャツカ到着)へ

三、四日目へ(温泉三昧)へ

五、六日目(オホーツク沿岸の街)へ

七、八日目(ロシアの男の休日)

九、十日目(カムチャツカ最後の日と長い帰路への序)

波瀾万丈の幕開け〜ウラジオに到達せず


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